2019年月報10月号巻頭言「礼拝を考える」吉岡恵生

「わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である」。(ヨハネによる福音書15章5節)

9月15日(日)、第69回シカモアバザーが今年も盛大に行われました。私はこれまで数々の教会に関わってきましたが、ここまで大掛かりなバザーは見たことがありません。これも、皆さんお一人お一人の尊いご奉仕よって成り立っていることを思います。皆さんのお働きに、心より感謝いたします。

シカモアバザーを経験する度に驚かされることは、このバザーを支える奉仕者の多さです。見えるところ、見えないところで、例年約300もの人々が奉仕をしてくださっています。多くの人々は教会員ではなく、日曜日の礼拝にも集っていません。しかし、教会の宣教活動を支えるためにというバザーの目的を果たすために、彼らは私たちと共に働いてくれています。その意味では、教会員であろうとなかろうと、日曜日の礼拝に来ていようと来てなかろうと、私たちはシカモア教会の宣教のために共に汗を流す同士であるのです。

もちろん、教会員でない人や普段礼拝に集っていない人々が、共なる奉仕を通してやがて、この教会を「我が家」と呼び、私たちの家族の一員として繋がってくださるようにと願っています。しかし、たとえ彼らがまだ礼拝に集ったことがなくても、シカモア教会の宣教を支える一つの枝として奉仕をしてくださっていることに変わりはありません。彼らは、シカモアの木に繋がる大切な枝々として、私たちと共に豊かな実りを生み出す大切な働きを担ってくれているのです。

イエス・キリストは、ご自分を「ぶどうの木」と呼び、「あなたがたはその枝である」と語っています。ぶどうの木の枝というものは、その木を中心にしながら、大きく広がって成長します。私はこのイメージを、まさにシカモアの木に繋がる枝々として奉仕をしてくださる、多くの人々の広がりと重ねて受け止めました。

バザーで奉仕をしてくださった約300人の方々は皆、シカモアの木に繋がる大切な枝々です。そしてその枝々は皆、シカモア教会の宣教に繋がっている一人一人として、実はイエス・キリストの木に繋がっている枝々でもあるのです。今年も、約300人の人々が、イエス・キリストに繋がる一人として奉仕をしてくれました。この恵みを喜び、主に感謝したいと思います。

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