2019年月報12月号巻頭言「名は体を表す」吉岡恵生

「その子をイエスと名付けなさい。この子は自分の民を罪から救うからである」。(マタイによる福音書1章21節)

 今年もイエス・キリストの御降誕を祝うクリスマスの時が近づいてきました。毎年繰り返される教会の暦ですが、今年も新しい心を持って、イエス・キリストの御降誕に思いを巡らせるクリスマスを迎えたいと思います。

 名は体を表すと言われます。名前というものは、その物や人の性質や実態をよく表すものだということです。私たちの救い主、イエスの名は「神は救う」という意味を持っています。「私はあなたがたを救う」という神のメッセージが、イエスという名に刻まれているのです。

 実は今、教会役員会において、教会の名前を新たにすることを検討しています。現在私たちの教会の名前は「シカモア組合教会/Sycamore Congregational Church」ですが、それを、「シカモア日系組合教会/Sycamore Japanese Congregational Church」に改めようかと検討をしているのです。

改めて、私たちの教会の活動やミッションステートメントを見つめる時に、私たちの教会はかつても今も、日系教会として日本人に伝道し、また日系人コミュニティーの拠点として歩み続けて来ていることに気づかされます。その「体」を考える時に、その「体」が表す「名前」を掲げることは、私たちの教会にとってとても重要なことなのではないかと考えているのです。

もちろん、「Japanese」と入れたからといって、この教会が日本人や日系人たちだけの教会だと主張したいわけではありません。今日では、日本文化等に関心の高い日系人以外の方々も多くいます。そのような方々にも、教会の名に「Japanese」があることによって、より私たちの教会の「体」を知っていただけるようになるのではないかと考えています。

その名を見るだけでも、私たちの教会が分かる。さらに多くの人々に、シカモア教会の扉を開いていける。そんな可能性を感じながら、現在教会名を改める協議が進められています。ぜひ皆さんにも、このことを覚えて、ご一緒に考えていただきたいと思います。そのことを考えていく中で、私たちは改めて問われるでしょう。私たちの教会とはどのような教会なのかと。この大切な問いの前に立ちながら、皆さんと共に、シカモア教会の立つべきところを、しっかりと見つめていきたいと思います。

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